会長あいさつ (令和5年度)
建設業経営レポートセミナー 令和6年3月22日

 建設業協会の青柳です。「経営レポートセミナー」を計画いたしましたところ、年度末のお忙しい中にもかかわらず、県内各地から多くの会員企業の皆さんが参加することになったこと、心から御礼申し上げます。あと1週間で令和5年度も終わりますが、それぞれの会員企業の皆さんが事故もなく令和5年度の締めくくりがしっかりと出来ることを期待したいと思います。今日のセミナーは、どちらかというと経営者向け、特に若い経営者の人たちが「経営を自分の立ち位置からデータで考えてみる」といった2024年問題など、時代の変化を見据えたセミナーとなっています。それぞれの企業の中長期的な戦略を描く指針になればと思っているところであります。

 年度末に集中して開催される建設関連の団体、どこに行っても能登半島の地震から始まる状況ですが、元旦に発生した地震災害の衝撃がそれだけ大きかったという事です。「1000年に1度」といった自然災害、明日かもわかりませんが、「いつでもどこでも起こりえる」ということです。能登半島では、ようやく市町村道路にまで啓開といった状況にまでこぎつけてきたようですが、相変わらず、避難所から片道3時間かけて作業に出動することの厳しさは辛いものがあります。石川の建設業協会の会長が、「今回の地震で若い人たちがこのまま地域から離れていってしまうことになれば、それが一番の被害になるかもしれない」といっていたことは気になる発言でした。

 ところで、災害対応に加えて、もう一つの業界の大きな問題は、4月から始まる「時間外の労働の上限規制」の問題です。先月16日に「設計労務単価」が全国平均で5.9%の引き上げになりました。12年連続の引き上げと昨年度よりも引き上げ幅が大きかったという事は歓迎しなければならない点ですが、4月以降、働く時間が変化することを考えると上げ幅は7%以上にならないと追いつかないといったやり取りがあったことは大事なポイントだと思っています。建設業で働く人たちの労働時間と賃上げの問題など、上限規制以降、業界が変わっていく新しい風景をこれからしっかりと掘り下げていかなければならない大事な年度末と言えます。

 今日の研修の講師の高田先生とのお付き合いも長くなりました。「ICT研修」に「リカレント研修」、協会の研修をお願いしていますが、経営審査事項の膨大な量のデータを分析しているのが高田さんのところであります。半期ごとに出される週刊誌の建設業特集はこの分析データを基にして行われています。今日の経営を中心にした高田先生のセミナー、個別の企業ごとの経営分析から建設業の未来展望など幅広く多岐にわたっています。今日のセミナーがそれぞれの企業にとって有意義なセミナーになることを祈念して冒頭のあいさつに代えます。よろしくお願いいたします。

建設業経営レポートセミナー


令和6年 年頭所感

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、社会経済活動が正常化しているなかで新年を迎えることができました。多くの方々が、コロナ前と変わらない正月を過ごしたことと思います。

 一方、現在の社会情勢は、コロナ前とは違って労働力不足が一気に表面化し、物価上昇が進むなか、コロナ融資の返済も重なり倒産する企業が増えている状況です。加えてウクライナや中東情勢もあり、日本経済の不透明感は更に増しています。建設業界についても資材や燃料の高騰、賃上げなど厳しい状況が続いています。

 昨年の災害出動に関しては、8月の台風7号により西毛地域が大雨となり、大きな被害は発生しなかったものの、局所的な流出土砂や路肩崩壊への対策を行いました。また豚熱や鳥インフルエンザは、昨年1月以降発生していない状況ですが、10月に群馬県農政部と家畜防疫に関する研修会を行い、防疫作業への対応を共有しました。

 激甚化、頻発化する自然災害に対しては、地域の守り手である建設業が災害対応組織力を強化するとともに、防災・減災対策事業を着実に進めることが重要です。国が進める国土強靭化については、これまで「3カ年緊急対策」、「5カ年加速化対策」を閣議決定し実施してきましたが、昨年6月に国土強靭化基本法が改正され、この法律に基づき策定する「国土強靭化実施中期計画」に内容や事業規模を位置付けて進めることになりました。これにより国土強靭化の予算を補正予算でなく当初予算で確保されることを期待しています。

 今年度の行動指針は、「新3K@かっこいい」としています。この新3Kである、「給与」、「休暇」、「希望」に取組むことは、建設業の構造改革を進めることに他なりません。3カ月後に迫った時間外労働の上限規制の対応も、単に時間外労働を削減する問題でなく、新3Kの取組みと一体となって進めることが大切です。また「@かっこいい」については、建設業が元来かっこいい職業であり「モノづくりのやりがい」「地域を守る誇り」などカッコ良さを改めて確認するとともに、建設業のベースとしてあるべきものとして、アットマークをつけて表現しました。行動指針が目指す構造改革によって、「人材確保」、「生産性の向上」、「働き方改革」を進めることで、厳しい時代を乗り越えて行ければと思っています。

 本年も引き続き、タイムリーなアンケート調査に基づく情報発信や提言、最新技術の研修や講習会を行うとともに、持続可能な地域建設業の実現に向けて協会活動を積極的に展開して参ります。

 結びに、本年が皆様にとって良き年となりますことを祈念いたしまして、年頭の挨拶といたします。

 令和6年 新春
  一般社団法人群馬県建設業協会 会長  青 柳 剛



建設業管理DXセミナー 令和5年12月26日

 管理DXセミナーの開催にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。年末、押し迫りましたが、この1年協会活動にご協力いただき、厚く御礼申し上げます。令和5年を振り返ってみると、一言で言うと「対面とDXが混在しながら、一気に進んだ年ではなかったか」と思っています。例えば、新幹線のみどりの窓口が県内にひとつもなくなり、ネットで購入する機会がどんどん増えたことなどその代表例ではないかと思っています。今日紹介する管理部門のDXセミナーも目に見える形で職場環境を変えていく大きな力になるものだと思っています。

 最近の建設業協会としての活動を少しだけ紹介しておこうと思っています。今月に限ってだけでも、対面での意見交換の場が増えてきました。12月最初の群馬県知事との総括意見交換会に始まり、13日は県内の国土交通省の事務所長さん達との意見交換会、その後14日には全国建設業協会で10月いっぱいかけて行われてきた全国各地でのブロック会議の結果を踏まえた本省との意見交換会も開催されました。事業協同組合の課題整理の会議も19日に開かれています。来年度から始まる「時間外労働の上限規制」、大きなテーマですが、「事業量の確保」や「生産性の向上」、「価格高騰」の問題など、対面ならではの掘り下げた会議の成果が上がってきています。

 今年度の協会の活動指針・「新3K@かっこいい」は、来年度から始まる「時間外労働の上限規制」を見据えた働き方改革に的を絞ったものになっています。来年早々に発表する予定ですが、協会側としてできそうな「働き方改革の具体的な提案」に向けていくつかの仕掛けを考えているところであります。それぞれの企業の取り組み方と足りないものを制度として補っていく仕組みの提言など、会員向けに整理して、来年の4月の法規制に備えていこうと思っています。

 先週19日に全行程が終了したICT施工研修をはじめ、入社3年以上の職員向けの学び直しのための「リカレント研修」、研修修了者のためのフォローアップ研修、会員同士で技術力をレベルアップしていくための施工技術発表会など協会独自の研修会を積み重ねてきています。どの研修も技術者向けの研修ですが、昨年初めて経理DXセミナーを開催しました。今年は建設業の事務部門により特化したセミナーです。燈株式会社の石川さんの今日のセミナー、それぞれの会員企業の皆さんにとって有益なセミナーになることを願って冒頭のあいさつに代えます。今日はよろしく願いいたします。

建設業管理DXセミナー


ICT施工研修修了式 令和5年12月19日

 今年で7年目の「ICT施工研修」、9名の参加者の皆さん大変ご苦労様でした。固定気味の参加企業に加えての新たな企業も加えての参加で行われましたが、技術者同士で新しいコミュニケーションが出来たことと思っています。建設業は、一品一品現地生産が特徴ですから、技術を中軸に据えながら組織がまとまっていくことが出来れば筋肉質の組織が出来上がってくるものだと思っています。今回の研修の成果は、それぞれの参加企業にとっても、前に踏み出す確実な一歩になるものだと思っています。

 この数か月間の建設業協会としての活動を少しだけ紹介しておこうと思っています。対面での意見交換の場が増えてきたのが今年度の大きな特徴です。12月に入って群馬県知事との総括意見交換会に始まり、先週は県内の国土交通省の事務所長さん達との意見交換会を行うことが出来ました。その後14日には全国建設業協会で10月いっぱいかけて行われた全国各地でのブロック会議の結果を踏まえた本省との意見交換会を行うことが出来ました。事業量の確保や賃上げの問題に加えて、来年度から始まる「時間外労働の上限規制」が大きなテーマです。どの意見交換会も生産人口の減少を身近に感じ、ICT施工と連携したより具体的な生産性の向上の形が議論された大事な年度だったと思います。

 先月15日に第15回の施工技術発表会が建設業協会主催で行われました。会員会社の取り組みを参考にしながら業界全体の施工技術をレベルアップしていくといったことが大きな目的です。今年は、国土交通省の工事を取り上げた発表はなかったのですが、安中の大手組さんが県の工事でICT施工を掘り下げ、BIM/CIMにまで発展されている取り組みが評価され、最優秀賞になっていました。群馬高専さんと技術提携をされてきたこれまでの技術力の蓄積に感動したところであります。

 今年度の補正予算も先月末に国会で決まりました。群馬は昨年度並みの状況です。今回の5日間の実習を伴った研修、実際の工事に取り掛かる際に参考になることと思っています。ICT施工の全体を見渡しながら、コストを踏まえて具体的な現場に落とし込んでいくことが大事です。また、少人数ならではの技術者同士のコミュニケーションも図られたことと思っています。受講生の皆さんが、今後立派な技術者として成長していくことを願いながら閉講式のあいさつに代えます。大変ご苦労様でした。

ICT施工研修修了式(富澤副会長代読)


国土交通省県内発注事務所との意見交換会 令和5年12月13日

 恒例となりましたが、県内各事務所長さんとの意見交換会が行われますこと、厚く御礼申し上げます。昨年度よりも前倒しの年末開催、新年度全体を振り返り、年度末に向かっていくいい機会の開催だと思っています。今年度は何といっても対面での機会が一気に増えた年だと思っていますが、受発注者間で対面ならではの効果がしっかりと上がってくるものだと期待をしているところです。

 先週、新たに就任した国土交通省の関連団体の理事長にお会いしました。前からよく知っている人でしたが、開口一番「ほとんどの工事が不調不落で困っている」といった話でした。職員が全国を回って受発注業務がスムースに行くようにお願いして回っているとのことでした。おそらく、書類なども多く、施工の単価などが実勢に合っていない、手間暇のかかる工事が大半だということですが、業界とこういった意見交換の場を持つことが出来ない仕組みにその団体がなっているといったことも不調不落の大きな原因になっているのだと改めて感じて帰ってきたところです。

 今年度の協会の活動指針、来年度から始まる「時間外労働の上限規制」を見据えた働き方改革に的を絞ったものになっています。残り4か月を切ってきたところで、会員向けに働き方改革に関連する5度目の調査を行い、協会側として出来そうな「働き方改革の具体的な提案」に向けていくつかの仕掛けを考えているところであります。それぞれの企業の取り組み方と足りないものを外部から補っていく仕組みなどを整理して、来年の4月に備えていこうと思っています。

 補正予算の編成も終わりましたが、新年度予算に向けて、政治が不安定な状態が気になるところです。今日の意見交換会、県内の支部からそれぞれ上がってきた議題を上げてきました。局との意見交換からさらに踏み込んだ現場の生の声を伝える意見交換の場だと思っています。できるだけ幅広く参加者の中からの意見が出ればと思っています。年末に向かって工事のひとつの締めくくりもありますが、これから新たな発注も出てきます。有意義な意見交換会になることを期待して冒頭のあいさつに代えます。今日はよろしくお願いいたします。

国土交通省県内発注事務所との意見交換会


施工技術発表会 令和5年11月15日

 本日の施工技術発表会に先立ち、一言ご挨拶申し上げます。今年で15回目となりますが、国土交通省、群馬県当局を始めとして県内の各市町村並びに関係機関の方々のご支援の中、開催できますことに厚く御礼申し上げます。新型コロナの対応も変わりましたが、出来るだけ多くの人たちが参加できる方式として、本部協会と支部の会館を結んだリアルとオンライン併用の開催となっています。今日の研修は、CPDS対象のポイントも付与された研修となっています。

 上半期が終わり、1か月半が経ち、来月はもう年末、師走になります。新型コロナの停滞していた3年間が過ぎ、業界を取り巻く環境もじわじわと変わりだしています。こうした変化の時、改めて施工技術発表会の原点を考えてみようと思っています。地域の建設業は、全国展開の建設業と違って、「地域に密着し、地域貢献をする」ことが特徴です。もう少しいえば、地域の顔の見える人たちのネットワークで災害対応を含め、建設に関わっているということです。そして、「現地生産」といった特質から、「日々の工程ごとの評価の積み重ね」で工事が仕上がってきます。地域の人たちに自慢していくプロセスは、「より高い品質を作り出していこう」といった原動力に置き換えられます。施工技術発表会を通して、技術者の皆さんが作り上げてきた成果を学び取る機会になればと思っています。

 今年度の群馬県建設業協会の行動指針は、来年4月から始まる「時間外労働の上限規制」・働き方改革を踏まえ、建設業の構造改革を積極的に進めていこうといった期待を込めた行動指針、給与・休暇・希望の「新3K@かっこいい」を掲げています。計画だった労働時間と「建設業で働く人たちの処遇」、製造業並みに近づいていくことが目的です。概ね年内いっぱいに就業規則や休日カレンダーの見直しなど、労働基準監督署との事務的なやり取りを済ませておくことが求められていますが、その後会員企業の中から働き方改革に向け、「勤務時間インターバル」のコミットなど、より踏み込んだホワイト企業宣言などが出てくることを期待しているところであります。

 発表会も15年も続いてくると、どの工事もレベルアップしてきたのが分かります。今日の施工技術発表会は、12支部の代表土木工事と建築工事のパワーポイントを使った発表です。発表の中身も時代とともに変わってきます。青年経営者部会の写真コンテストに加え、女性による「環境すみずみパトロール」の支部ごとの顕彰も6年目になります。環境すみずみパトロール隊のユニフォームもバージョンアップし、新しい形も定着してきた発表会です。少し時間も長くなりますが、最後までご清聴のほどをよろしくお願いして、開会の挨拶に代えます。

施工技術発表会


群馬県建設工事施工者表彰式(農政部長表彰) 令和5年10月26日

 本日の表彰式にあたり、建設業界を代表して一言ご挨拶申し上げます。年間を通して群馬県農政部発注の工事の中から表彰となった各社の皆さん、また、それに携わりました技術者の皆さん、おめでとうございます。農業土木の工事は、農業の受益者のことを考えた作り方などが求められており、農業土木の特殊性を生かしながら表彰になったということは 本当に価値のあることであると思っています。

 上半期が終わり、1か月が経とうとしています。今年は関東大震災から100年といったこともあり、地域を守る建設業の特徴である「災害対応」について振り返ってみますと、7月から8月にかけて、九州北部や鳥取、兵庫の大雨災害に秋田市内の内水氾濫、そして先月中旬の千葉・茨城・福島の気象災害など、それこそどこでも起こりえる自然災害、点検・見廻り、応急復旧作業に従事する建設業の役割をさらに強化させる重要性を感じたところです。また新型コロナの対応が変わって、5か月が経ち、コロナ対応の3年間で進んだ業界の変化も浮き彫りになってきました。特に先月発表した建設業協会のアンケート調査では、「価格の高騰」と「人材不足」など、気になるところです。

 建設業協会と農村整備建設協会の特徴をそれぞれ生かしながら、より深めた連携ができるようにと両方の会の会長を兼務して3年目に入っています。今年度の群馬県建設業協会の行動指針は、来年4月から始まる「時間外労働の上限規制」・働き方改革を踏まえ、建設業の構造改革を積極的に進めていこうといった期待を込めた行動指針、給与・休暇・希望の「新3K@かっこいい」を掲げました。農村整備建設協会も圃場整備やため池、塩ビ管の継ぎ手など、農業土木に特化した課題を抽出し、関係方面に要望活動を展開することによって、実績として積みあがっています。特に先週開催した、CSF/豚熱・鳥インフルエンザの防疫作業の連携のための研修会をはじめ、2つの団体の活動の成果が会員にとって2以上の相乗効果が生まれればと思っています。

 本日の表彰は、現場で働く技術者にとって「スキルアップした技術力の成果」を具体的に確認できるものと言えます。現場に携わった1人1人の人達が「前向きにいいものをつくろう」という気概の表れが表彰につながります。「良いもの」を作って評価され、次のステップへとつながって  いく循環こそ「ものづくりの原点、やりがい」といえるでしょう。本日ここに表彰された人達が、農業土木の工事、業界のリーダーとして 今後引っ張って行ってくれることを心から祈念し、挨拶に代えます。本日は大変おめでとうございました。

群馬県建設工事施工者表彰式(農政部長表彰)


群馬県建設工事施工者表彰式(環境森林部長表彰) 令和5年10月26日

 本日の表彰式にあたり、群馬県建設業協会を代表して一言ご挨拶申し上げます。環境森林部発注の工事の中から表彰となった各社の皆さん、おめでとうございます。環境森林の工事は他の公共工事と違って、「自然に合わせ」、将来はその構造物が「自然になじんでいく」という特殊性があります。こういった特性を生かしながら表彰になったということは本当に価値のあることであると思っています。

 上半期が終わり、1か月が経とうとしています。今年は関東大震災から100年といったこともあり、地域を守る建設業の特徴である「災害対応」について振り返ってみますと、7月から8月にかけて、九州北部や鳥取、兵庫の大雨災害に秋田市内の内水氾濫、そして先月中旬の千葉・茨城・福島の気象災害など、それこそどこでも起こりえる自然災害、点検・見廻り、応急復旧作業に従事する建設業の役割をさらに強化させる重要性を感じたところです。また新型コロナの対応が変わって、5か月が経ち、コロナ対応の3年間で進んだ業界の変化も浮き彫りになってきました。特に先月発表した建設業協会のアンケート調査では、「価格の高騰」と「人材不足」など気になるところです。

 今年度の群馬県建設業協会の行動指針は、来年4月から始まる「時間外労働の上限規制」・働き方改革を踏まえ、建設業の構造改革を積極的に進めていこうといった期待を込めた行動指針、給与・休暇・希望の「新3K@かっこいい」を掲げました。計画だった労働時間と「建設業で働く人たちの処遇」、製造業並みに近づいていくことが目的です。今年は従来型のICT研修などに加えて、建設業に特化した「管理部門のDXセミナー」を12月に計画しています。バックオフィスの効率化は、職場風土を目に見える形で変えていきます。「建設技術DX」と「建設技能DX」との3本柱で、処遇改善へとつながる「生産性の向上」の成果がしっかりと出てくるものと期待しています。

 本日の表彰は、現場で働く技術者にとって「スキルアップした技術力の成果」を具体的に実感出来るものと言えます。現場に携わった1人1人の人達が森林土木の特性を生かしながら、「前向きにいいものをつくろう」という気概の表れが表彰につながります。「良いもの」を作って評価され、次のステップへとつながっていく循環こそ「ものづくりの原点、やりがい」といえるでしょう。本日ここに表彰された人達が、森林土木はもちろん、公共工事全般に亘って業界のリーダー役になって引っ張って行ってくれることを祈念して挨拶に代えます。本日は大変おめでとうございました。

群馬県建設工事施工者表彰式(環境森林部長表彰)


群馬県建設工事建築課長表彰式 令和5年10月20日

 本日の表彰式にあたり、建設業界を代表して一言ご挨拶申し上げます。年間を通して、県土整備部建築課発注の工事の中から表彰となった各社の皆さん、また、それに携わりました技術者の皆さん、そして優良技能者の皆さんおめでとうございます。建築・電気・設備工事は様々な職種の人たちが日々入れ替わりながら工事が完成していきます。着工から竣工 まで、総合力が求められる建築関連工事において表彰になったということは本当に価値のあることであります。

 新年度が明け、半年が経ちました。地域を守る建設業の災害対応について考えてみますと、今年は関東大震災から100年、改めて災害対応の重要性について再認識する年になりました。群馬でのシンポジウムに協会としてパネル展示を行いましたが、東京有明の企画展では、災害時の避難所対策として、プライバシーなどの住まい方・建築の視点からリメークした「KAMIKABE」を展示することが出来ました。また新型コロナの対応が変わって5か月、コロナ対応の3年間で進んだ業界の変化も浮き 彫りになってきました。特に先月行った協会のアンケート調査では「価格の高騰」と「人材不足」など、気になるところです。

 群馬県建設業協会では、毎年団体としての活動がどういった方向に向かっていくか「道しるべ」を発表しています。今年は、来年の「時間外労働の上限規制」・働き方改革を踏まえ、建設業の構造改革を積極的に進めていこうといった期待を込めた行動指針、給与・休暇・希望の「新3K@かっこいい」を掲げました。人口減少期の労働力を正面から受け止め、それぞれの「企業の経営改善」と「建設業で働く人たちの処遇改善」、そして「災害対応組織力の強化」にしっかりと結果を出していくことが出来ればと思っています。今年は、建築全体の中でも専門職種ごとに起きている変化を「見える化」させ、適正価格はもちろん適正工期の確保についての考え方が官民一体となって広がっていくことを期待しているところであります。

 本日の表彰は、現場で働く技術者・技能者にとって「スキルアップした技術力の成果」を具体的に確認出来るものと言えます。現場に携わった1人1人の人達が「前向きにいいものをつくろう」という気概が表彰につながります。「良いもの」を作って評価され、次のステップへとつながっていく循環こそ「ものづくりの原点、やりがい」といえます。本日ここに表彰された人達が、県の工事ひいては公共工事全般に亘って業界のリーダー役として引っ張って行ってくれることを心から御祈念申し上げ、挨拶に代える次第です。本日は大変おめでとうございました。

群馬県建設工事建築課長表彰式


群馬県企業局建設工事表彰式 令和5年10月20日

 本日の表彰式にあたり、建設業界を代表して一言ご挨拶申し上げます。年間を通して企業局発注の工事の中から表彰となった各社の皆さん、また、それに携わった技術者の皆さん、おめでとうございます。企業局発注の工事は、地方公営企業として、電気、工業用水道、水道、団地造成、駐車場など独立採算制で運営されていることが特徴です。こういった独自性を 持った企業局の事業の特殊性を生かしながら表彰になったということは本当に価値のあることであると思っています。

 上半期も終わり、1か月が経とうとしています。今年の上半期を地域の建設業の特徴である「災害対応」の面から振り返ってみますと、今年は  関東大震災から100年、改めて災害対応の重要性について再認識する 年になりました。群馬でのシンポジウムに協会としてパネル展示を行いましたが、東京有明の企画展では、災害時の避難所対策として、プライバシーなどの住まい方・建築の視点からリメークした「KAMIKABE」を展示することが出来ました。そして、先週発表されていましたが、企業局の自立発電設備導入なども今後災害時の備えに大きく貢献されるものと思っています。また新型コロナの対応が変わって5か月、コロナ対応の 3年間で進んだ業界の変化も浮き彫りになってきました。特に先月行った協会の アンケート調査では、「価格の高騰」と「人材不足」など、気になるところです。

 群馬県建設業協会では、毎年団体としての活動がどういった方向に向かっていくか「道しるべ」を発表しています。今年は、来年の「時間外労働の上限規制」・働き方改革を踏まえ、建設業の構造改革を積極的に進めていこうといった期待を込めた行動指針、給与・休暇・希望の「新3K@かっこいい」を掲げました。人口減少期の労働力を正面から受け止め、それぞれの「企業の経営改善」と「建設業で働く人たちの処遇改善」、そして「災害対応組織力の強化」にしっかりと結果を出していくことが 出来ればと思っています。建設業全体の中でも専門職種ごとに起きている変化を「見える化」させ、適正価格はもちろん適正工期の確保についての考え方が官民一体となって広がっていくことを期待しているところで あります。昨年9月に行われた企業局と協会との意見交換会の成果、ひとつのガイドラインになってくるものと思っています。

 本日の表彰は、現場で働く技術者にとって「スキルアップした技術力の成果」を具体的に実感できるものと言えるでしょう。今日の表彰工事は、県央第一水道2系浄水処理施設更新改良工事をはじめとして、同じく県央第一水道2系浄水処理施設電気設備更新工事、そして工業団地造成 工事、ヒートポンプチラー更新工事工業の4件、企業局の事業の特性を表しながら、多岐に亘っております。現場に携わった1人1人の人達が「前向きにいいものをつくろう」という気概の表れが表彰につながりました。「良いもの」を作って評価され、次のステップへとつながっていく循環こそ「ものづくりの原点、やりがい」といえます。本日ここに表彰された人達が、県の工事ひいては公共工事全般に亘って業界のリーダー役として引っ張って行ってくれることを祈念して挨拶に代えます。本日は大変おめでとうございました。

群馬県企業局建設工事表彰式


関東甲信越地方ブロック会議 令和5年10月4日

 今日は、関東甲信越ブロック地方会議の開催をご案内いたしましたところ、各都県の役員の皆さんはもちろん、国土交通省本省から塩見不動産建設経済局長、林大臣官房技術審議官、整備局から藤巻関東地方整備局長さんをはじめ、国土交通省並びに各都県の関連部局の皆さん、そして全建の奥村会長、役員の皆さんが出席する中、開催できますこと、心から厚く御礼申し上げる次第であります。今年は新型コロナの対応も変わり、地域懇談会からブロック会議、そして懇談会といった3段階形式での開催となっています。関東甲信越ブロックが本省に一番近いブロックの地域性を生かし、よりタイムリーな、踏み込んだ内容の意見交換会になればと思っています。

 さて、今年の上半期を「地域を守る建設業の役割」である「災害対応」の面から振り返ってみますと、今年は関東大震災から100年、「連携・実践・わがこと化」をテーマとしてシンポジウムや企画展、マスコミ報道など集中して行われましたが、改めて災害対応の重要性について再確認する年になりました。7月の九州北部地方の線状降水帯による大雨災害をはじめ、台風の進路の西側でも大きな災害となった鳥取・兵庫、秋田では内水氾濫となっていました。そして先月中旬の千葉・茨城・福島の気象災害など、それこそどこでも起こりえる自然災害、点検・見廻り、応急復旧作業に従事する建設業の役割をさらに強化させる重要性を感じたところです。

 業界全体を取り巻く大きな動きは、残り半年後に迫った「時間外労働の上限規制」をきっかけに2024年以降の持続可能な建設業へと踏み出すための具体的な方策を産官学一体となって呈示しなければならない大事な時期となっています。コスト・工期に生産性の向上の3点、しっかりとかみ合うことがポイントです。関東地方整備局の「書類作成スリム化ガイド」の効果は他のブロックから高い評価となっていますが、技術者にとってこれ以上減らしようもない負荷の高い書類作成業務の取り扱いや受発注者間のやり取り、ワークライフバランスの考え方など気になるところです。パンデミックを経験した後の経済全体に与える影響、特に労働力減少のマイナス効果を乗り越えるためのドラスティックな政策展開を期待したいと思っています。

 新型コロナの3年間と頻発する自然災害、「リスクは時代の変化を加速化させる」と言われますが、振り返りながら背中から前に進んでいく感覚、「建設業本来の役割」との距離を測り続けることも大事です。建設業の課題は「人材確保育成」と「生産性の向上」そして「災害対応組織力の強化」の3点に集約されます。今日の会議は関東ブロックの中でも似たような環境の小分けにしたブロック会議での議論を踏まえたうえでのテーマ設定となっています。それぞれの地域ごとに問題意識は変わってくると思われますが、今日の意見交換会で出た議論を参考にして、それぞれの協会活動に役に立つことが出来ればと思っています。

 関東甲信越地方ブロック会議、3部構成の会議全体を通してコミュニケーションがしっかりと深まることを祈念して、冒頭のあいさつに代えます。よろしくお願いいたします。

関東甲信越地方ブロック会議


関東地方整備局・群馬県との意見交換会 令和5年10月2日

 今日は恒例の関東地方整備局ならびに群馬県県土整備部との意見交換会が開催されますことに、業界として厚く御礼申し上げます。新型コロナの3年間、この意見交換会だけは対面でしっかりと行うことが出来ました。今日は、コロナ対応も変わり、さらに進んで、会議の後での意見交換の場も設定されております。価格高騰や人材確保育成の問題など、より深掘りされた中身の濃い意見交換会になることを期待しているところであります。

 上半期が終わりました。地域を守る建設業の災害対応について考えてみますと、今年は関東大震災から100年、改めて災害対応の重要性について再認識する年になりました。群馬でのシンポジウムに協会としてパネル展示を行いましたが、東京有明の企画展では、災害時の避難所対策として「KAMIKABE」を展示することが出来ました。「連携・実践・わがこと化」を避難所の在り方に置き換え、新たなCGを使った動画も発表しましたが、斎藤国土交通大臣が視察に立ち寄ってくれたこと、改めて感謝申し上げます。九州北部や鳥取、兵庫の大雨災害に秋田の内水氾濫、そして先月中旬の千葉・茨城・福島の気象災害など、それこそどこでも起こりえる自然災害、点検・見廻り、応急復旧作業に従事する建設業の役割をさらに強化させる必要性を感じたところです。

 業界全体を取り巻く大きな動きは、残り半年後に迫った「時間外労働の上限規制」をきっかけに2024年以降の持続可能な建設業へと踏み出すための具体的な方策を産官学一体となって呈示しなければならない大事な時期となっています。コスト・工期に生産性の向上の3点、しっかりとかみ合うことがポイントです。関東地方整備局の「書類作成スリム化ガイド」の効果は他地区から高い評価となっていますが、出来形数量計算書などどうしても技術者にとってこれ以上減らしようもない負荷の高い項目の取り扱いなど気になるところです。パンデミックを経験した後の経済全体に与える影響、特に労働力減少のマイナス効果を乗り越えるためのドラスティックな政策展開を期待したいと思っています。

 今年度の群馬県建設業協会の行動指針は、給与・休暇・希望の「新3K@かっこいい」です。会員企業はもちろん、関係行政機関にも幅広くポスター掲示をお願いしています。それぞれの「企業の経営改善」と「建設業で働く人たちの処遇改善」、そして「災害対応組織力の強化」にしっかりと結果を出していくことが出来ればと思っています。3年目に入る群馬県の「除雪支援システム」が除雪担当者の間で好評ですが、生産性の向上のためのDX、導入・活用のハードルが低いことと効果の「見える化」など、業務改善のためのDXのポイントになると思っています。今日の協会からのテーマは「真夏日での現場作業について」と「建設キャリアアップシステムについて」、そして「首都直下型地震における群馬建設業協会の役割について」の3点、フリートーキングでは「国土強靭化実施中期計画の策定について」や「遠隔臨場」など、議論の材料にしてみたいと思っています。今日の意見交換会、有意義で成果のあるものになることを期待し、冒頭のあいさつに代えます。よろしくお願いいたします。

関東地方整備局・群馬県との意見交換会


令和5年度 群馬県建設工事 知事表彰 令和5年9月6日

 群馬県知事の表彰式にあたり、建設業界を代表して一言ご挨拶申し上げます。年間を通して数ある工事・業務の中から表彰となりました各社の皆さん、また、それに携わりました技術者の皆さん、おめでとうございます。知事表彰は県の工事の中で最高の栄誉であります。今年の知事表彰は工事18か所、それこそ 厳選された工事が表彰となりました。

 新年度が明け、今月で半年が経とうとしています。「リスクは時代の変化を加速化させる」といわれますが、新型コロナの対応も変わり、建設業界の中でも、この3年間で業種間や地域間の格差がはっきりと見えるようになってきました。業界を取り巻く環境が大きく変わっていく時こそ地域建設業の原点に立ち返ってみることです。地域の建設業は、全国展開の建設業と違って、「地域に密着し、地域貢献をする」ことが特徴です。もう少しいえば、地域の顔の見える人たちのネットワークで災害対応を含め、建設に関わっているということです。   そして、「現地での一品生産」といった特質から、「受注から始まり、日々の工程の評価の積み重ね」で工事が仕上がってきます。今日の表彰は、工事全体を通した「価値ある総合評価」そのものといえます。

 群馬県建設業協会では、毎年団体としての活動がどういった方向に向かっていくか「道しるべ」を発表しています。今年は、来年の「時間外労働の上限規制」・働き方改革を踏まえ、建設業の構造改革を積極的に進めていこうといった期待を込めた行動指針、給与・休暇・希望の「新3K@かっこいい」を掲げました。人口減少期の労働力を正面から受け止め、それぞれの「企業の経営改善」と「建設業で働く人たちの処遇改善」、そして「災害対応組織力の強化」にしっかりと結果を出していくことが出来ればと思っています。

 本日の表彰は、現場で働く技術者にとって「スキルアップした技術力の成果」を実感できるものと言えます。現場に携わった人達が「いいものをつくろう」という気概の表れが表彰につながります。「良いもの」を作って評価され、次のステップへとつながっていく循環こそ「ものづくりの原点、やりがい」といえます。本日ここに表彰された人達が、業界のリーダーとして今後引っ張って行ってくれることを祈念して挨拶に代えます。本日は大変おめでとうございました。

群馬県建設工事 知事表彰


建設産業総決起大会 令和5年7月14日

 建設業協会の青柳です。県内各地の会員企業をはじめ、建産連の皆さんが出席する中、「山本一太」・建設産業総決起大会が開催できますこと、心から厚く御礼申し上げます。今日は、地域を守る建設業に焦点を当て続けている佐藤信秋参議院議員も駆けつけてくれています。ありがとうございます。

 ちょうど1か月前の6月14日が事務所開き、先週6日に選挙戦が始まり、あっという間に1週間が経ちました。残り10日間の追い込み、山本一太候補、肝心かなめの2期目、しっかりとした票の積み上げが出来るように、皆さんお願いいたします。

 建設業界から見た山本県政1期目、何と言っても災害レジリエンス№1、我々の業界をエッセンシャルワーカーとして知事が公式に認定した県は、全国でも群馬だけです。新型コロナ対策はもちろん、台風19号からの災害復旧、豚熱や鳥インフルエンザの防疫作業に正面から取り組んでいる我々の業界を高く評価しているという事ではないでしょうか!
 そして生産性の向上のための研修会、少人数で合っても、知事が直接やってきて激励していく県はほかにはありえません。新技術にチャレンジする業界をしっかりと応援する群馬県政、皆さん高く評価しようではありませんか!

 先月14日に立憲民主党も賛成に回った「国土強靭化実施中期計画」が法案として成立いたしました。今後の強靭化対策、法律上の根拠が出来たということです。この法案の中心にいたのが佐藤信秋先生です。業界にとっては、大きな変換点、改めて佐藤先生にも会場の皆さんより拍手をお願いいたします。
 そして、佐藤先生と細かく連絡を取り合う、全国でも数少ない知事のうちの一人が山本一太候補です。知事を通して、建設産業の声を伝える大事な知事選、皆さんよろしくお願いいたします。

 昨年いち早く推薦状を渡して1年、建設産業の中心にいるのが建設業協会、山本候補と全部の支部の建設会館を回ってきました。今度の選挙の敵は投票率、建設関連の人たちがこれから10日間、先ずは一人が最低10人に声をかけてください。そして、各団体・各支部・各会社でしっかりと投票率アップのための期日前投票を確認し合ってください。

 残り10日間、本日お集りの皆さんが各地の選対組織を盛り上げ、山本一太候補への支援の輪を広げていくことを心から、心からお願いして挨拶に変えます。よろしくお願いいたします。

建設産業総決起大会


国土交通省関東地方整備局との懇談会 令和5年6月2日 WEB形式

 建設業協会の総会が終わりました。新型コロナが明け、群馬の協会の総会も会員に全員案内し、対面での総会を行うことが出来ました。知事はじめ、国土交通省からは高崎河川国道工事事務所の青木所長さんからも祝辞を頂戴することが出来ました。改めて御礼申し上げます。

 対面での会議が始まり、一気に経済活動が動き出すことは大きな変化の年になるということです。変化の時には、「原点に返ること」といい続けています。「地域を守る建設業」と「良質な社会資本を提供する」といった原点をしっかりと見つめながら、進めて行こうと思っています。

 ところで、原点といえば、このウエブを使った局長さんとの意見交換会も3年前の6月が最初でした。「遠隔臨場」の導入や災害復旧工事が発注される中、指名競争まで含めた調達の仕組みが変わり、「頻繁に意見交換を行ったほうがいい」ということで始まったと記憶しています。事務系の書類業務の効率化などは、ここでの成果、すぐに変わってきたと思っています。コロナが終わったといっても、ストレスがなく、会議の場が増えるわけですから大事にしていきたいと思っています。

 最初の年は1時間があっという間に過ぎてしまいましたが、その後はどんどん業務が改善されてきたので課題探しが大変のような状況になってきたと思っています。不調不落もほとんどなく、第1四半期の終わりの月になっています。後程、新年度の協会の動きを簡単にまとめてきましたので報告いたします。今日はこういった機会が持てたことに改めて感謝し、御礼申し上げます。

国土交通省関東地方整備局との懇談会(WEB)


令和5年度 第12回 一般社団法人群馬建築士会 定時会員総会 令和5年5月30日

 群馬建築士会、令和5年度の総会にあたり、一般社団法人 群馬県建設業協会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。新型コロナの対応も変わり、団体活動が一気に活発になっていく中、会員多数ご出席の中、盛会裡に総会が開催されますこと、心からお祝い申し上げます。伝統ある建築士会です、常に新たな気持ちでこの会を通して建築技術の向上にご尽力されますよう、ご期待申し上げます。

 さて、新型コロナから3年が経ち、業界全体の制度も大きく変わりだしましたが、特に民間建築工事を中心とした資材価格高騰による「価格転嫁」の問題に絞って振り返ってみようと思います。国土交通省の「持続可能な建設業に向けた環境整備委員会」の有識者による9回に及ぶ議論の結果、年度末にまとめられた提言は、「今後の建設業の在り方」を変えていくきっかけになりそうです。長い間続いてきた「発注したらお任せ」となっていた総価契約方式の見直しの動きも出ています。事業主と設計者、施工者の関係がより近づいてきますが、新年度になって、中央建設業審議会に議論の場は移り、「提言の具体化」がどういった形になってくるのか気になるところです。先ずは、民間工事の「価格転嫁」に向けた「契約の透明性」と設計労務単価に基づいた「標準労務費」の考え方が新しい動きとなってくることと思われます。

 ところで建築を通した最近の話題について何点か取り上げてみようと思っています。今月5日の上毛新聞にも載っていましたが、県庁職員だった新井久敏さんが日本建築学会の文化賞を受賞されております。設計者を選定するのに「価格だけでない調達の仕組み」を全国に広げてきた功績が高く評価されたものです。また、同じ文化賞に俳優の鈴木京香さんも受賞となっていました。建築家吉阪隆正さんが60年以上前に設計した名作住宅・「ヴィラクック」を買い取り、改修して保存した功績で受賞となっていました。この当時の著名な建築がどんどん解体されて行ってしまう中、著名人が保存に動き、実際に活用されていることの意義はそれこそ受賞にふさわしいものだといえます。もうひとつ、身近な建築の話ですが、50年前には珍しかったSRC・ラーメン構造の形をそのまま残しながら銀行の業務スペースと上手に区分けし、複合施設としてコンバージョンした「しののめ信用金庫」の営業部の建築が、前橋の中心地で新たな心地よい都市空間として昨年秋に竣工しています。こちらも解体をせずに、そのままの形を残す事業主の決断と分かりやすい設計コンセプトに良質な施工、高く評価できる建築といえます。

 新型コロナの3年間で一気に進んだ人口減少社会を迎え、建設業界全体で取り組まなければならない課題は何といっても「働き方改革」と「生産性の向上」です。来年4月に迫った「長時間労働の上限規制」は、もっと生き生きと働くことができる産業へと変わっていくきっかけになりそうです。時代の変化と動きをそれぞれの会員の皆さんが敏感に感じ取り、群馬建築士会を中心にして様々な情報を収集、発信し、一般社団法人群馬建築士会が、今年の総会を契機に更なる建築士の技術向上と社会貢献に寄与することを心から願い、お祝いの挨拶に代えます。

群馬建築士会総会


令和5年度 第51期 群馬県建設事業協同組合 通常総会 令和5年5月18日

 令和5年度、群馬県建設事業協同組合の総会にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。今年の総会は、新型コロナの対応も「2類相当から5類」となり、昨年までの少人数に絞り込んだ総会運営から、全組合員に案内し、対面での総会開催となっています。改めまして、組合員の方はもちろんですが、群馬県知事さんを始めとして、組合に関係するご来賓をお迎えして開催できますこと、厚く御礼申し上げます。よろしくお願いいたします。

 新年度早々、4月3日に組合の富田事務所で、恒例の事業協同組合の出発式並びに安全祈願祭も無事終了し、「今年度どんな小さな事故も起こさない」といった決意を確認し合って事業がスタートいたしました。第3者賠償保険制度など共同購買事業もありますが、何といっても、群馬の組合事業の根幹となるのは環境部の仕事です。労務費の占める割合が多いといった特色がありますが、11年連続で「設計労務単価」が上がって来たことは組合事業を進めて行くために、背中を押す力となってきました。また屋外作業での準備・片付け時間などを考慮して「積算基準」も改正されてきています。組合事業に直接携わる70名近くの人たちがモチベーションを高め、生き生きと働ける職場環境を作っていくことによって、組合員の皆さんにしっかりとした結果を出すことが出来るのだと思っています。

 事業協同組合の特色は直接事業に参加できるところが大きな特徴であります。組合としてのメリットを生かしながら効率よい事業を展開していくことが大事です。全国に数多く建設関連の事業協同組合がありますが、ここ群馬の事業協同組合は他県の組合にとって先進事例として参考にする組合に成長しつつあります。組合としての組織を活性化させていくためには、少しずつ組織に変化を与えていくことが大事です。新型コロナの影響で発注者との協議会も止まっていましたが、再開といった動きが出てくることを期待しています。また社会全体で「賃上げ」の動きが出てきていること受け、組合としても正面から受け止めた対応をしていこうと思っています。

 前に向かって変化していく建設業の取り組みを支えるのが事業協同組合の精神といえます。今年は協会との関係をより強めていこうと思っています。会員が気持ちよく訪れることが出来るようにと心がけた建設会館の運営を行っていますが、今年は先月に理事会で決定した富田地区の事務スペースも着手の準備に入ろうと思っています。今日の総会は事業報告、決算予算等です。5年目に入った建設会館の建設による瞬間的なリスクは順調に吸収されつつあります。組織全体として、事業の改善活動は日々積み上げ続けなければ結果は出てきません。今後発注者ならびに組合の役員、組合員のご指導・ご協力をさらに一層お願い申し上げ、挨拶に代える次第であります。

令和5年度 群馬県建設事業協同組合総会


令和5年度 群馬県建設業協会定時総会 新役員代表就任あいさつ 令和5年5月18日

総会あいさつ

 令和5年度、一般社団法人群馬県建設業協会の総会にあたりまして、ご挨拶申し上げます。山本一太群馬県知事をはじめ安孫子群馬県議会議長、群馬労働局長、国土交通省高崎河川国道工事事務所所長さん、そして群馬県関係のご来賓の方々本人出席の中、開催できること、厚く御礼申し上げます。新型コロナの対応も変わりました。今日の総会は、4年前に戻って全会員に案内し、オンラインでの配信形式を残しながら、通常通りの対面での総会形式で開催いたします。よろしくお願いいたします。

 令和4年12月の補正予算と今年度の当初予算、併せて、堅調な事業量で新年度がスタートいたしました。業界全体の大きな流れは、年明けから年度末にかけての制度改正をなぞってみることによって、理解することが出来ます。11年連続となった「設計労務単価の引き上げ」や「積算基準の改正」などもありましたが、国土交通省の「持続可能な建設業に向けた環境整備委員会」でまとめられた提言は、「今後の建設業の在り方」を変えていくきっかけになりそうです。「発注したらお任せ」となっていた総価契約方式にまで踏み込み、民間工事の「価格転嫁」に向けた契約の透明性と設計労務単価に基づいた「標準労務費」の考え方が新しい動きとなってくることと思われます。また年度末に、建設関連4団体が、国土交通大臣に向けて「技能者の賃上げ5%」が可能になるような単価の引き上げを要望しておりました。どの改正も、建設業の構造改革・「給与・休日・希望」の新3Kへと、大きく前進するものといえます。

 ところで、新型コロナの取り扱いが新たな段階に入るにあたって、群馬の建設業協会の立ち位置について考えてみようと思います。群馬県は、中央官庁のある東京・霞が関にも近く、業界を取り巻く変化に敏感に反応するための情報が早い段階で入ってきます。加えて関東地方の「はじっこにいる」といった感覚が、「真ん中に向かっていこう」という意欲に置き換わり、協会員と一体になって業界活動を活性化させる原動力にもなります。例えば、ツイッターと連動した「災害時の情報共有システム」をはじめ、「女性による環境すみずみパトロール隊」の活動、コロナとの複合災害に備えた避難所の「KAMIKABE」、「生産性の向上」のための実習を伴った独自の「ICT研修」や「リカレント研修」を軸にした研修実績や意見交換会、そして、この1年は集中して「働き方改革」に的を絞った調査に徹してきましたが、会員の声を提言として反映させるための数多くのアンケート調査の実績につながってきました。全国の建設関連団体の中でも先進的な取り組みを展開する協会としての地位が確立されてきたと思っています。

 今年は、来年4月から「待ったなし」で始まる「長時間労働の上限規制」を中心に協会活動が展開していくことと思われます。屋外作業とデスクワークの課題整理として「書類作成工期」について25日に発表する予定にもなっています。コロナ以後の大きな変化の時こそ穏やかなリ・スタートが出来るかこの数か月が大事な時期です。「地域間格差や規模の格差」の広がりなど、気にしなければならないポイントです。昨年度の行動指針「備えから成果へ」を検証し、協会員のまとまりを作りながら新たな指針に向かっていくことが出来ればと思っています。行政の指導に応え、地域住民と一体になり、それぞれの協会員が問題意識をもって、群馬県建設業協会の令和5年度がスタートすることを心からお願いして挨拶に代えます。


新役員代表就任あいさつ

 「社業に集中」とかいろんな思いはありますが、「地域建設業の底上げ」といった難しい問題に対する「強い思い」と共に、新体制の中で会長就任となりました。会員の皆さんのご協力で今まで運営出来たことに感謝し、これからもよろしくお願いいたします。

 2年前の就任時は、それこそ新型コロナ禍の真っただ中、初めてのパンデミックを経験する中で業界がどういった形で変化していくのか気になるときでした。ここにきて、新型コロナの対応も「2類相当から5類へ」と変更になるとともに業界活動も活発になってきています。3年間で一気に進んだ「人口減少」や「資材価格の高騰」、そして「長時間労働の問題」や「建設DX」などが業界を大きく変えていくエネルギーになっていくものと思われます。こういった変化をしっかりと受け止め、地域の建設業ならではの「穏やかなり・スタート」に向け、活動をきめ細かく展開していこうと思っています。

 今年度の行動指針、いろんな角度から考えましたが、大きく変化するときには「地域建設業の原点」をしっかりと見つめ直し、建設業の構造改革を前に向かって進めていくといった意味を込めて、原点から「新3K@かっこいい」にいたしました。遠隔臨場など「離れてつながる」システムなどの管理体制が促進されたといっても原点は「顔の見える関係のものづくり」です。「より深化された顔の見える関係」から「かっこいい」をベースにした建設業の構造改革、「給与・休暇・希望」の新3Kに向かっていこうといった指針です。

 早速、端境期ならではの技術者に向け、「書類作成工期」についての調査結果をまとめています。25日に発表予定で組んでいますが、中身の濃いデータが集まってきています。技術者向けの長時間労働に対する「グッドプラクティクスが発表できれば」と思っています。そのあと外国人実習生制度についても群馬なりの提言が出来ればと思っています。そして総会以後最初の活動として、「社会資本整備と災害レジリエンス」、12支部を回った巡回講演会を計画しております。建設業で働く人たちが「群馬の建設業協会に入っていてよかった」と実感できる建設業を目指して協会の運営・活動をしていきたいと思います。会員の皆さんの協力をお願い申し上げ、就任のあいさつに代えます。よろしくお願いいたします。

令和5年度 定時総会


令和5年度 新入社員研修会 令和5年4月12日・13日

 群馬県建設業協会の青柳です。令和5年度新入社員研修会にあたり、ひと言ご挨拶いたします。先ずは建設業界各社に入社された皆さんに心からお祝いを申し上げます。昨年までの新入社員研修と比較して、新型コロナ対応がようやく前向きに変わってきました。先月からマスクも「個人の判断で」ということから群馬県の警戒度も一気に下がってきました。それぞれの企業での対応も変わってきていることと思われますが、万全の対応を考えて、今年も2回に分けた開催となっています。竣工して4年目、お洒落な、スタイリッシュなデザインの建設会館での研修体験は、気持ちよく働くことのできる環境を実感できるものと思っています。研修期間に味わうこの感覚こそ、ものづくりがもつ「建築のチカラだ」ということを是非体験してみてください。

 この研修会も今年でちょうど10年目に入ります。建設業協会が中心となって、群馬県建設産業団体連合会主催の研修会となっています。土木建築技術者を目指す人はもちろん、技能・事務関係など幅広い分野の人たち合計127名を超える研修生の参加となっています。この研修の目的は建設関連団体の会社に入社されたみなさんを対象に社会人としての必要な知識・マナーを習得し、一日も早く建設業界の第一線で活躍される人材となってもらうためであります。新人の皆さんが社会人になって何が大切かといえば、「常にスキルアップし続けること」ではないでしょうか。今日はそのための第一歩の研修会だと思って臨んでください。

 最近の業界全体を取り巻く状況をお知らせしておこうと思います。先月から現場で働く人たちの処遇改善に直接つながる「設計労務単価」が11年連続で引き上げられました。全国平均5.2%、群馬では6.5%の引き上げでした。建設業の長時間労働の問題、週休二日の広がりを踏まえた結果が、「コストとしてどう反映してくるのか」気になるところでしたが、最初のハードルを越えることが出来たというのが実感です。他にも「働き方改革」を見据えて、新たな法制度の制定など目まぐるしく変わりだしていますが、どの改正にあたっても、地方建設業の声として、「中小建設業の要望に沿った形は何なのか」を考え、落ち着く先を提案し続けてきています

 群馬県建設業協会、今年度の行動指針は、「備えから成果へ」です。「人材確保育成」・「生産性の向上」そして「災害対応組織力」の「3つの備え」を踏まえ、より具体的な成果を求めた活動を展開しています。いくつかの独自のプログラムが立ち上がっていますが、新入社員研修もそのうちのひとつです。今日の研修会、次第にもありますように、午前中が「建設業に関する基礎知識」と「社会人として知っておくべきマネーの基本」、昼の休憩をはさんで「新入社員のスキルアップセミナー」と続きます。少し長時間の研修会となりますが、建設業に入社されてからこうした早い時期の研修こそ大事、同業他社の人たちともコミュニケーションをしっかりと図り、心に残る有意義な研修会となることを期待し、挨拶に代えます。

令和5年度 新入社員研修会


 [令和4年度あいさつ(アーカイブ)