会長あいさつ
令和6年度 新入社員研修会 令和6年4月10日・11日

 群馬県建設業協会の青柳です。令和6年度新入社員研修会にあたり、ひと言ご挨拶いたします。先ずは建設業界各社に入社された皆さんに心からお祝いを申し上げます。昨年度は新型コロナの対応も正常な形に戻り、こうした団体としての活動が本格的に再開できる年度になりました。コロナ禍の経験を踏まえ、より密度の濃い研修を目指して人数も絞り、2回に分けた開催となっています。そして、竣工して5年目、お洒落な、スタイリッシュなデザインの建設会館での研修体験は、気持ちよく働くことのできる環境を実感できるものと思っています。研修期間に味わうこの感覚こそ、ものづくりがもつ「建築のチカラだ」ということを、今日一日是非体験してみてください。

 この研修会も今年でちょうど11年目に入ります。建設業協会が中心となって、群馬県建設産業団体連合会主催の研修会となっています。土木建築技術者を目指す人はもちろん、技能・事務関係など幅広い分野の人たち合計103名を超える研修生の参加となっています。この研修の目的は建設関連団体の会社に入社されたみなさんを対象に社会人としての必要な知識・マナーを習得し、一日も早く建設業界の第一線で活躍される人材となってもらうためであります。新人の皆さんが社会人になって何が大切かといえば、「常にスキルアップし続けること」ではないでしょうか。今日はそのための第一歩の研修会だと思って臨んでください。

 最近の業界全体を取り巻く状況を要約してお知らせしておこうと思います。大きく分けてふたつの動きがあると思っています。ひとつは、北陸・能登の地震災害を受けて地域の建設業の「災害に対する備え」、災害対応組織力をしっかりと点検し合うということです。もう一つは、マスコミなどで言われていますが、今月から始まってきた建設業の「時間外労働の上限規制」の問題、業界が大きく変わっていこうとするチャンスです。労働時間と賃上げをベースにして、建設業の「働き方改革」をどういった形で示すことが出来るか大事な年度のスタ-トになったと思っています。

 群馬県建設業協会、今年度の行動指針は、「新3K@かっこいい」を掲げて行動してきました。「給与」・「休暇」・「希望」の新しい3Kに加えて「かっこいい」建設業を目指して活動を展開してきました。独自のプログラムも実施してきましたが、新入社員研修もそのうちのひとつです。今日の研修会、次第にもありますように、午前中が「建設業に関する基礎知識」と「社会人として知っておくべきマネーの基本」、昼の休憩をはさんで「新入社員のスキルアップセミナー」と続きます。少し長時間の研修会となりますが、建設業に入社されてからこうした早い時期の研修こそ大事、同業他社の人たちともコミュニケーションをしっかりと図り、心に残る有意義な研修会となることを期待し、挨拶に代えます。

令和6年度 新入社員研修会


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