会長あいさつ

昨年の建設業界を振り返りますと、現場で働く方々の処遇改善につながる設計労務単価の4度目の引き上げをはじめとする制度・政策の改善という「前向きの風」と、減少する事業量の地域間格差、企業間格差の顕在化及び現場で働く労働者の高齢化などの「逆向きの風」が同時に吹いていた、と感じられる1年でありました。

また、熊本地震をはじめ自然災害が多発する中で、本県でも9月に台風13号による豪雨により県北部を中心に土砂崩れ等の災害が発生し、地元建設業者は道路啓開等の復旧作業に取り組みました。この災害復旧活動で実感したことは、建設投資の減少により地域の仲間の力が落ちてきているということであり、人材や機械を維持しながら地域の守り手としての役割を果たしていくために必要な工事量「限界工事量」の理念を問いかけたところ、各方面からご理解あるご指導をいただいた年でもありました。

本年も、災害対応や除雪に万全の態勢で臨むためにも、この「限界工事量」の考え方が広く広まるように、引き続き各方面に発信してまいります。また、「働き方改革」スタート元年、女性を含めた若い方々の入職を促進するため、処遇や職場環境の改善、人材育成方策の拡充等を進めるとともに、生産性の向上に向け国が推進するICT技術の活用にも常に関心を寄せながら、事業量の平準化等を通して地道な取り組みを行っていきたいと考えております。

こうした活動を通し、また県が今年度スタートさせた「第15次群馬県総合計画・はばたけ群馬プランⅡ」を踏まえながら、「未来を支える社会基盤づくり」、「安全な暮らしの実現」に業界を挙げて取り組み、建設業が果たす役割、魅力を丁寧に発信してまいる所存です。


平成29年

         一般社団法人群馬県建設業協会 会 長